衣主の筆により描き出されましたあたらしい総柄、
河童や龍、三つ目妖怪にガイコツ!?など、
個性あふれるオリジナル鳥妖怪たちが、
色とりどりの彩りを得て、生み出されました。
水彩絵の具を使って色を与えられた妖怪たちは、
京友禅を染め上げる1つの手法「手捺染 -てなっせん-」という、
古くから伝わる染色技法を用いて染められています。
25mはあろうかという染色台に生地を広げ、
両手で抱えるほどの大きさの染型を布の上に置き、
染料を均一に刷り込むように染め上げていきます。
色ひとつにつき、染型を一版。二色ならば二枚、三色ならば三枚…、
色の数だけ型紙は増え、多いものでは十版をも超えます。
型を抱えながら、生地の端から反対端まで移動しながら染めていく。
それを寸分の狂いもなく、上から染め重ねていくのが熟練の職人の技。
何度も何度も上から染料を重ねられ、その分だけ色は深みを増していきます。
本来は着物を染めてきた技術。だから発色が実に良いのが特徴です。
そうして染めあがった生地を使い、このTシャツは仕立てられました。